冷え性は足が冷たいだけじゃない?冷え性の主な疾患とは

冷え性ときくと手足の冷えを思い浮かべる方が多いと思います。
冷え性と無縁なら、他にどんな辛さがあるのか知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
冷え性の主な疾患とは何かご覧ください。
予想通りと意外なものもがあるかもしれません。

慢性疲労

疾患とは違いますが、重要な問題です。
なぜ、冷え性だと慢性疲労が起こるのでしょうか。

冷え性で、体温が下がると基礎代謝も落ちます。
それによって、血行不良や老廃物が溜まりやすくなったりと疲労を感じる原因が増えます。
つまり、冷え性を改善するために基礎代謝をあげると、慢性的な疲労も軽くなる可能性があるということです。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の調整がうまくいかない病気のことです。
この病気と冷え性にどんな関係性があるのでしょうか。

人は身体が冷えたり、寒さを感じたりすると交感神経を働かせて、血管を収縮して、熱を身体から逃さないようにしてくれます。
しかし、血管が収縮されると、血液などと一緒に運ばれる温度が、細い血管まで届きにくくなってしまいます。
そのため手足が冷えます。

自律神経失調症だと冷え性に、冷え性だと自律神経失調症になる可能性があるということです。
一見、関係のなさそうな病気ですがとても影響しあっています。

生理不順、無月経

冷え性で、血行不良になるとホルモンもうまく運ばれなくなってしまいます。
そして、ホルモンのバランスが崩れると、生理不順や無月経を引き起こします。
女性にとってとても深刻な問題です。

生理不順や無月経は、妊娠しづらい身体をつくってしまいます。
妊娠を望んでいる方は、冷え性から改善することは重要です。
そうでない方でも、ホルモン不足はイライラや疲れを起こします。
健康のために改善しましょう。

膀胱炎

膀胱炎の原因は、膀胱内に細菌が増えて炎症が起こるということがほとんどです。
しかし、冷え性が膀胱炎の原因となることがあります。

冷え性で血行不良や代謝の悪化がおこると、必要な栄養が身体の隅々まで行き届かなくなり、体力や抵抗力が下がります。
そして、細菌が増えやすい状態になり膀胱炎になってしまいます。

また、寒いとトイレを我慢すること膀胱内で細菌が溜まりやすくなってしまいます。

そして、膀胱炎を引き起こします。

肌荒れ

冷え性で血行不良になると、老廃物の回収がうまくいかなくなります。
また、栄養素と酸素がうまく運ばれず、細胞の働きが鈍くなってしまいます。
細胞の働きが鈍くなると、新しい肌がつくられにくくなります。
そのため、肌荒れがおこります。

健康な肌の作成と老廃物の回収が滞ると、ターンオーバーも悪化する可能性があります。
そして、シミやくすみを引き起こします。
冷え性は本当に女性の悩みを増やす天敵ですね。

下痢

お腹を冷やすと下痢になるといわれたことがあるのでないでしょうか。
冷え性で身体が冷えると、自律神経が乱れます。
そして、腸の異常収縮が起こり、下痢をします。

また、身体が冷えるとお腹を守ろうとして、お腹をあたためようとします。
血液量を減らしてお腹に集中させるため、血液から水分を排出しようとして下痢になります。
身体の防衛反応ですが、下痢は辛いです。
防衛反応から下痢がおこらないようにしたいですね。

不眠

冷え性で、手足が冷たくて寝付けないことはありませんか。
この症状は、手足の冷たさが気になって眠れないという気持ちの問題だけでなく、科学的にも理由があります。

人は、体温が下がると眠くなります。
そのため、就寝時に体の体温をあげて、表面から熱を放ちます。
しかし、冷え性で手足が冷たいとこの表面から熱を放ち、体温をさげるということがうまくできません。

貧血

貧血は、血液中の赤血球の数や割合、ヘモグロビンの濃度が基準値よりも少なくなっている状態です。
ヘモグロビンは栄養素や酸素を運びます。
そして、鉄はヘモグロビンの材料となります。

身体は血液中の栄養素や酸素を利用して熱をつくります。
しかし、貧血になるとヘモグロビンが減り、栄養素や酸素が行き届かなくなります。
そして、エネルギーの産生にも影響を及ぼし、熱を作ることが難しくなります。

そのため、冷え性と貧血は関係性があるといえます。
貧血は、自覚症状のないことが多くわかりづらいですが、改善することで冷え性だけでなく他の不調も改善されるかもしれません。

放置は疾患を増やし、治療は疾患を減らす

冷え性と一言で言っても、こんなにもたくさんの疾患と結びつき、影響を与えています。
冷え性の方も冷え性かなと思い始めの方も、健康や美容のため、真剣に冷え性改善を考えましょう。

見出しにも書きましたが、冷え性を放置することで他の疾患を引き起こすかもしれません。
しかし、治療、改善することで他の悩みも改善される可能性があるんです。
冷え性を甘く見ず、できることからはじめてみましょう。

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