冷え性というと女性がなるものと思ってしまいそうなくらい女性の比率が高いです。
近年男性の冷え性も増えているそうですが、女性の比ではないでしょう。
なぜ、女性のほうが冷え性になりやすいのでしょうか。
もともとの筋肉量の少なさ
筋肉は全身へ血液を送るのにとても重要です。
筋肉量が少ないと、その分全身に血液を送る力も弱まってしまいます。
そのため手足の冷えが起きやすくなってしまいます。
また、筋肉の発熱は、体温に影響しています。
そのために筋肉不足というのは、冷え性の大きな要因となります。
女性はもともとの筋肉量が男性より少ないので、女性のほうが冷え性になりやすいのです。
筋肉が少ないだけでなく女性は男性と違って、脂肪がつきやすいという特徴があります。
脂肪は一度冷えるとなかなか温まりません。
そのため、体温も上がりにくくなってしまいます。
温める筋肉が少なく、温まるのを阻害する脂肪が多いので、女性の方が男性よりも冷え性になりやすいのです。
間違ったダイエットによる基礎代謝の低下
基礎代謝とは、なにもしていない状態で消費されるエネルギーのことです。
間違ったダイエットをするとなぜ、基礎代謝が低下してしまうのでしょうか。
ダイエットのために間違った食事制限をすることで、筋肉に必要なタンパク質やビタミンなどの栄養素が不足します。
そして、必要な栄養素がとれず、筋肉の量も減ってしまいます。
筋肉は基礎代謝に必要です。
そのため筋肉量が減ると代謝も低くなります。
そして、代謝が低いと熱を発せず冷え性になります。
女性はもともとの筋肉量が少ないうえに、間違ったダイエットで栄養素をしっかり摂取できず、さらに筋肉が減ってしまっています。
実はダイエットのために行なっていることが、基礎代謝を落としてしまい逆効果となっているかもしれません。
ホルモンバランスが崩れてしまっている
先ほどと関連していますが、偏ったダイエットでホルモンのバランスが崩れてしまっていることも冷え性の原因となります。
ダイエット中は、脂質を摂取しないように偏った食事をしてしまいがちです。
しかし、脂質はホルモンの材料ともなる栄養素です。
そのため、脂質が不足する生活を継続してしまうと、ホルモンバランスを崩してしまいます。
ホルモンバランスが崩れると自律神経も乱れ、血行が悪くなります。
栄養素や温度が血液とともに全身にめぐりにくくなり手足が冷えたり、熱をつくる力がなくなり冷え性となります。
また女性は妊娠や出産、閉経などがあり、ホルモンバランスが不安定になりがちです。
男性と違って、女性にはホルモンバランスが崩れる原因がたくさんあるため冷え性になりやすいのです。
月経がある
女性は、男性と違い月経があります。
月経の際、血液が減ると身体の熱をつくるエネルギーも不足します。
そして、体温が下がってしまいます。
また、卵巣や子宮は血液循環が他の臓器より悪いそうです。
冷え性で生理痛が重くなったり、無月経や生理不順になったりします。
女性は冷え性になりやすいうえに、冷え性で起こる疾患もたくさんあります。
寒さは仕方ないとあきらめず、なんらかの対策を行うことが大切です。
服装
女性の洋服は、制服やスーツなどの正装もスカートのことが多いです。
寒さを感じやすい服装が多いということです。
またヒールや先の尖った靴は血行を悪くする可能性があります。
決められた制服以外を着たり、スーツにスニーカーは履けないと思います。
少し厚手のストッキングやタイツを履いたり、お家に帰ってから足のリンパをマッサージをしたりとできる範囲で気をつけてみましょう。
普段のお洋服でも、天気ようで肌寒いとわかったらはおりものを１つ持って行ったり、1枚厚着してみたりできることはたくさんあります。
おしゃれと健康、片方諦めるのではなくて、どちらも叶えることはできます。
なりやすい原因を理解して、対策をしましょう
女性はもともとの身体的特徴や構造から、男性より冷え性になりやすいです。
筋肉量と脂肪の量、子宮や卵巣があり月経がおこるということ。
そして、ホルモンバランスが崩れやすい要素がたくさんあるということ。
どれも女性の方が冷え性になりやすい納得の理由です。
これらの原因はどうすることもできませ。
しかし、間違ったダイエットは自分で意識することで変えられます。
また、冷え性になりやすいということを自覚して、筋肉をつけたり食生活などから対策をとることはできます。
冷え性になりにくい体質になることは、女性でもできます。
冷え性になると代謝が悪くて痩せにくかったり、生理痛や生理不順になったりと女性には大問題な新たな悩みが出てきます。
本当に冷え性は女性の天敵です。
我慢する理由なんてありません。
冷え性になりやすい身体から、冷え性になりにくい体質に変えていき、冷え性とおさらばしましょう。
